Cinema4Dの「カメラキャリブレータ」で写真と3Dを合成!
初のCinema4D記事です。
C4Dの日本語の文献すごく少ないので、ちょいちょい記事にしていこうかと。
今回は、簡単に静止画と3Dを合成することができる、「カメラキャリブレータ」機能を紹介します。
Cinema4Dとは?
最初なので、Cinema4Dについて軽く説明します。
Cinema4D(通称C4D)は、MAXON社製の3Dモデリング・アニメーションソフトです。
超高機能で、いわゆるお高い系ソフトなのですが、このソフトがスゴイのは、学生は全機能をタダで利用できるからです。
学生の方はぜひ。
あと、今回はソフト自体の使い方については解説しませんので、それは超親切な公式のチュートリアルなどでどうぞ。
本題
今回紹介する「カメラキャリブレータ」は、たった一枚の写真を用意してちょっと弄るだけで、カメラの画角を自動的に調整してくれる、という機能です。
結果、静止画との合成も簡単にできてしまう、というわけです。
こんなことができるように。
これが、
こんなかんじで
ちょっと調整不足でまだ浮いてるかもしれないけど。
解説
まず、前提として、どんな写真でもいいかっていうと、そんなことはありません。
上の写真のように、XYZ軸にできそうな垂直に交わる線が無いとこの機能は使えません。
線が多いほうが正確性が増します。
作業は以下のとおり。
・新規カメラを作成
・右クリック→Cinema4Dタグ→カメラキャリブレータ
カメラキャリブレータの属性ウィンドウの画像タブの、
下画像の矢印をクリックして背景にしたい静止画を読み込みます。
調整タブの下画像赤枠の「ラインを追加」をクリック
ちょっとわかりにくいけど、プレビュー画面にラインが追加されます。
先っちょの黄色い丸を掴んで、目印になりそうな線の先端に移動させます。
反対側の点は目印の線の反対側の端へ。
Shiftキー押しながらクリックすると、線の色が「赤→緑→青」の順番に変化します。
これはその線が「X→Y→Z」どの軸になるかの設定なので、この場合は高さのY軸なので2回クリックして「緑」にします。
この調子で線をできるだけ多く追加します。
調整タブ内の、下画像赤枠部分が緑色になっていれば、かなり正確なキャリブレーションが完了しています。
緑色になったら、調整タブ内の「グリッドを追加」をクリック
プレビュー画面上にグリッドが出現するので、ラインの時のように頂点を移動させて、静止画内にある平面部分に合わせます。
調整タブ内の「ピンを追加」をクリックします。
画面内に追加したラインやグリッドのアンカー(頂点)から、原点にしたい点を一つ選び、クリックします。
調整タブ内の「カメラマッピングタグを作成」「背景オブジェクトを作成」をクリック。
これで座標軸と静止画の画角が調整されます。
あとは空間上にボコボコと壁やらいろんなオブジェクトを並べていくだけ。
こんな風に。
今回追加したのは、壁、キッチン台、ライト5個、プリセット内のモデル4個。
GIとアンビエントオクルージョンは重いので、上のgifでは切ってます。
壁とキッチンのテクスチャは投影法をカメラマップにして背景と同様の静止画を適用、その後コンポジットタグの背景に合成にチェック。
キッチン台上部はさらに上から鏡面反射のマテリアルを加算で重ねました。
最後に
最後の方のモデルの並べ方やテクスチャに関しては端折ってしまいましたが、並べるだけなのでいいかなと…
抵当過ぎたので、後々詳しく解説するかもしれません。
お読みいただきありがとうございました。